食事介助で31万円かかるといわれます。特養に入れない場合どこに行ったらいいのですか?

相談
私の祖母は現在97歳で要介護3です。ずっと自宅で見ていたのですが、家の中で転倒を繰り返し、病院で脳に血が溜まっていると言われました。そのときお医者さんに「自宅で見るのは危ない」、「また転倒を繰り返すよ」と言われ、病院からの紹介で高齢者向け賃貸住宅に移りました。そこは個室でベッドなど全て揃えなければならず、介護サービスは有料です。他の入居者との交流もなく、また何か頼むのも全てオプションでお金が発生します。

祖母は自分でご飯を食べられる時もありますが、疲れてしまったり時間がかかったりで介助が必要なときがあります。移った最初のころは介助なしでも大丈夫でしたが、先日そのマンションのケアマネに「食事の介助が必要になっている。最後まで介助するにはまた別料金になり、それで計算すると月に約31万円になる」と言われました。あまりに金額が高く驚きました。「見守っているだけでもその金額」がかかるとのことです。

特養への申し込みの準備をしていますが、祖母は今97歳です。特養に入るまでには亡くなってしまうと思います。現在のこの高額な金額と、マンションタイプという施設に疑問と不安を感じています。介護付有料老人ホームは入居金で何百万も必要とのことで、負担が大きすぎて入居の選択肢に入りません。もう少し金額が安く、また祖母が寂しくなく過ごせるような所はないでしょうか。どうかご意見をお聞かせ下さい。

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回答
ご相談の内容をみて驚きました。「食事介助を最後まですると別料金になり、それが31万円」ケアマネが提案するのは普通ありえないことだからです。

問題だと思われるところを分けて回答します。そして今後の対応方法についてお答えします。しかし、その対応方法が正解というわけではないことに留意ください。ただそういう方法があるという、多くの選択肢の一つだと考えてください。

・現在入居しているのが高齢者向け賃貸住宅の場合
まず事実確認が必要な箇所があります。メールではお祖母様が入居されたのは「高齢者向け賃貸住宅」となっていますが、「サービス付き高齢者向け住宅」ではないでしょうか?病院の医師から「自宅で見るのは転倒の危険があるため危ない」と言われ、紹介を受けたとのこと。そう考えると紹介先が普通の高齢者専用マンションであるとは考えにくいのです。

しかし、もし高齢者専用マンションならすぐに自宅に引き払われたほうがいいと思います。入居しているメリットはまったくありません。すぐに役所に行き、地域包括支援センターというところを教えてもらい、そこに相談に行って下さい(食事介助で31万円かかると言われたことも忘れず伝えてください)。そして別の居宅介護支援事業所を紹介してもらってください。そのケアマネージャーがまともな対応をしてくれると思います。

すぐに元の自宅に戻れない場合はショートステイ先にひとまず避難する方法や、小規模多機能型居宅介護の泊りサービスを利用する方法もあります。これはその地域のサービス事業所の状況によりますので、新しいケアマネージャーと相談してください。

・入居したのがサービス付き高齢者住宅の場合
まず大きな問題が2つあります。一つはお祖母様は要介護3で転倒しやすく、食事も介助がないと一人ですべて食べられない、という状態です。たぶんトイレや入浴にも見守り〜一部介助が必要だと思われます。このような常時の介護が必要な人に対して、一般的なサービス付き高齢者向け住宅は対応していません。ここに最初の問題があります。

2つ目の問題はケアマネージャーのケアプラン内容です。というより、ケアマネージャー(とその会社)に問題があります。本人やその家族の意思で、有料オプションとして介護サービスを上乗せする場合をのぞき、31万円もの介護サービス費を請求するのは、ケアプラン作成時の法令を遵守していない可能性が高いです。

また介護保険法にケアマネージャーは利用者(家族も含む)の利益を護り、公正・誠実な業務を行う義務があると規定されています。これに違反すれば罰せられます。お祖母様の介護を行うとき、現在の要介護度では負担限度額(保険で対応できる範囲)が足りず、自己負担が発生するなら、まず要介護度の見直し(区分変更)を行うべきです。
また、自施設で対応できない(要介護者と施設のミスマッチが発生している)ならば、他施設を紹介するまでがケアマネの義務だと私は思います。

・自宅に戻り、小規模多機能型居宅介護サービスを利用する手も
現在すでに有料のオプションを付けて食事介助をしてもらっているのでしょうか?もし費用が発生しているのなら、早期に地域包括支援センターか、市役所の介護保険課(高齢福祉課)に相談に行って下さい。

あとは私個人の意見ですが、せっかく97歳まで自宅で過ごされたのですから、いったん自宅に戻り、小規模多機能型居宅介護を利用されるのがいいのではないかと思います。小規模多機能なら例えば昼間はデイサービスを利用し、デイを利用しないときは一日に何回か訪問介護に来てもらい介護してもらうことができます。またショートステイも利用しやすいです。実際の利用状況はその事業所の対応力に負うところが大きいですが、入居するよりもずっと低料金ですみます。

最後に、有料老人ホームのような介護職員が常にいる環境でも転倒するときは転倒します。自宅だから転倒を繰り返す、施設だから転倒しない、ということはありません。もちろん施設がお祖母様を車椅子に縛り付けるような対応をとれば、転倒自体「できません」。転倒しないにこしたことはありませんが、自由を制限しないかぎり転倒は完全には防げません。ご家族には負担ですが、転倒する自由がある生活環境で過ごすほうが、お祖母様にはよいのかもしれません。しかし、その判断を下すのはご家族の役目ですね。

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