2016.2.20 第5回ワーカーズ交流会「ケアプランの目標は◯◯に旅に行くでOKな理由」

2月20日第5回ワーカーズ交流会を開催した。テーマは「ケアプランの目標は◯◯に旅に行くでOKな理由」。

NPO法人しゃらく小倉 譲氏

要介護者向けの旅行会社”しゃらく”
ゲストは神戸市須磨区にあるNPO法人しゃらく理事長の小倉譲さん。
全国でも非常にめずらしい要介護者向けの旅行企画を行っている会社の代表をされている。この「しゃらく」をはじめるきっかけ、事業を始めた当初の極貧生活、介護付き旅行の存在をまわりにみとめさせるようになるまでの経緯などを話していただいた。
いまでは人工呼吸器、たん吸引が必要というような重度(要介護4、5)の人でも旅に行くそうだ。そういったケアが必要な人の旅に関わったのは、これまでにのべ2500人を超えているというからすごい。

画像の説明

旅という非日常の大切さを再確認する
蓄積したノウハウはすごいものがあると思う。新幹線には個室があっておむつ交換ができるとか、飛行機にもストレッチャーで入れる部屋が用意されているなんて初めて知った。
みなさんも知らなかったでしょう?
僕が小倉さんの話を聞いていて改めて思ったのは、旅という非日常があるから日常の意味があるし、その逆もそうだということだ。
僕たちはケアプランの目標とは’’「生活上の目標」''であると習ってきた。でも、考えてみてほしい。僕たちが生活をしていて、日常的な生活上のものごとにいちいち目標なんてたてているだろうか?

「自分でトイレに行けるようになる」とか、「買い物をしに週2回は外出する」とか、「規則正しい生活をして病気を悪化させない」とか、一般人である僕たちはそんなことをわざわざ明文化して壁に貼ったりはしないはずだ。
ケアが必要な特別な人だから、日常生活上の目標設定が必要なんだと言われるかもしれないが、そんなものは僕に言わせればスタートライン以前の問題にしなければいけないのだ。

施設内だけで完結するケアからの脱却を
ADLを支える介助を軽視しているわけではない。僕は排泄ケアも好きだし、入浴ケアも好きだし、その面白さ、深みは十分理解しているつもりである。でも、施設内だけで完結する排泄ケア、入浴ケア、食事ケアではダメな時代に来ていると思うのだ。
参加者からは介護施設で外出レクはなかなか難しいという話しがでた。僕もそう思う。なかなか人員が出せないし、事故というリスクを考えると、管理者は良い顔をしないだろう。僕もしっかり外出レクの準備をしたのに、直前になって施設長から行ってはダメ、と言われた経験がある。そりゃないよね。俺の努力はなんだったんだ。

それでもやはり外に遊びにいくことは楽しい。この楽しみを利用者、そして介護者、家族が共有する機会はぜったいに必要なのだ。外出先でこそ、ふだん行っている食事、排泄というケアの良し悪しがわかる。

ワーカーズ交流会

仕事を面白くするために外出レクを
要介護老人と外にでると得るものがたくさんある。だから今は無理でも、外出時の介助のノウハウだけはしっかり身につけてほしい。とくに若い介護職の人には。施設内だけで業務が完結していると、だんだん仕事が面白くなくなってくる。
しゃらくの小倉さんは生活保護の人の外出支援も行っている。生活保護者だから墓参りなどの限定的なものだけど、「人として」当たり前の関わりをしたいという思いで関わっておられる。
僕たち介護職も、「介護保険ではそれはできない」、「うちの施設はそこまでやってない」なんていう前に、人としてできることはやればいい。もちろんリスク管理は忘れずに。

次回のKAIGOワーカーズ交流会は、アミーユ川崎幸町での転落死「事件」をテーマに参加者で意見交換をしたいと考えています。企画を一緒に練っていただける20,30代の人を募集しています。

今回だけの期間限定スタッフとしてこの問題を一緒に考えたい人は連絡ください。

コメント


認証コード9564

コメントは管理者の承認後に表示されます。